香港の文武廟で神様に祈りを捧げよう!お参り方法を詳しく紹介

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香港には多くのお寺がありますが、中華圏らしい赤い色を基調とした建物が目立ちます。そんな中でも、SNS映えすることで人気の高いお寺が文武廟です。文武廟は香港島の上環にある道教のお寺で、文学の神様と武道の神様が祀られています。文武両道を祀るお寺は珍しいため、その存在感が際立っています。今回は広東語でマンモウミュウと呼ばれる文武廟を詳しくご紹介します。

目次

文武廟とは

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香港で最も古い道教寺院の一つである文武廟は、イギリスによる香港の植民地化後、1847年に中国人の実力者である盧阿貴と譚阿才によって建立されました。

その名前の通り文学の神と武道の神を祀っており、文学の神である文昌帝と三国志の英雄、関羽として知られる武神、関帝が祀られています。これらの神々はかつて人間であったと伝えられ、当時の人々から敬われていました。

このお寺は、1908年に政府の文武廟条例によって、香港最大のNPO組織の東華病院グループに管理される非営利団体となりました。2009年には、古物諮詢委員会と古物古蹟事務所によって、貴重な歴史的建造物として一級歴史建築に登録され、可能な限り保存するために全力が注ぐことが決まりました。

文武廟の3つの部屋

文武廟には、正面の門をくぐると、右・中央・左に入り口があり、それぞれに異なる部屋があります。そのうちの1つが文武廟です。

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公所

3つあるうちの1番右側の部屋には「公所」と書かれており、お土産物が販売されています。この部屋には撮影禁止エリアがあり、壁には名前が刻まれた場所があります。ここは実はお墓であり、香港ではかつて土葬も行われていましたが、現在ではお寺にある納骨堂が一般的となっています。

列聖宮

中央の部屋には、列聖宮(リッセンゴン)と書かれており、観音様が祀られています。観音様は仏教の菩薩の一尊であり、文武廟においても重要な神様の一人です。また、この部屋以外にも、様々な神様が祀られたお部屋があります。

文武廟

そして、列聖宮の左隣には、今回のメインである文武廟があります。文武廟には、どのような神様が祀られているのか、詳しく説明していきます。

渦巻状のお線香

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文武廟へ足を踏み入れると、漂うお線香の香りが鼻腔をくすぐります。このお寺には、塔香(タッホーン)と呼ばれる渦巻状のお線香が天井から吊り下げられています。この塔香は、大きさによって1か月以上も燃え続けるものもあります。

紙に願い事を書き添えてお線香を捧げることができ、神様に願いを届けるための方法とされています。お線香をささげる受付は、毎月旧暦1日の午前7時から先着順のため、大きい塔香は瞬く間に枠が埋まってしまいます。

また、文武廟の壁には、500ドルから40,000ドルといった大金を寄付した人々の名前や企業名が記された札が掛けられています。これらの寄付金は、文武廟を管理する東華病院グループによって管理され、お寺の維持だけでなく、病人の介護や貧困層の支援などにも役立てられています。

祀られている神様

文武廟内には、4体の神様が祀られています。塔香(タッホーン)を抜けると、正面に4体が並んでおり、その中央には文武の神様が2体祀られ、右側と左側には1体ずつの神様がおられます。

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文昌帝と関帝

包公(バウゴン)

奥に向かって左側には、実在した裁判官の包公(バウゴン)の像があります。彼は誠実で清廉潔白であり、庶民の間でも人気がありました。

この裁判官は中国・合肥地区出身で、非常に誠実な人物であり、県知事などの公職にも任命された経験を持っています。彼は賄賂を受け取ることなく清廉潔白な人柄であり、権力者にも容赦なく裁きを下していました。没後もその評判は絶えず、今では彼の像が建てられて祀られ、裁判官たちは、自身の判決を正確かつ公正に下すために、裁判の前日にお祈りくるそうです。

城隍(センウォン)

右奥には、城隍(センウォン)と呼ばれる、堀の神様が祀られています。堀を守る、つまりは城を守る神様として崇められていました。現在は、土地や生活全体平和を守る神様として、多くの人々に崇敬されています。

武道の神様:関帝(クァンダイ)

中央の左側には、武道の神様である関帝(クァンダイ)が祀られています。彼は、三国志に登場し、義理や武勇で称賛された人物です。また、塩の密売者であったことから商業の神としても知られています。現在は、起業や企業のトップが業績向上のためにお参りに来るとされています。

日本の世界史で習うところでは、関羽として知られる人物は、三国志に登場し、非凡な武勇や義理に基づく振る舞いで、味方だけでなく敵からも讃えられました。彼は元々は人間でしたが、戦死後に神格化され、現在は武道の神として崇められています。

また、義理を重んじることから、財神としても崇拝されています。かつて塩の密売や帳簿の開発などにも貢献したことから商業の神としても有名です。このため、現在では起業家や企業経営者が、業績向上のために参拝することもあります。

文昌帝

関帝の右隣には、文学の神様である文昌帝が祀られています。晋朝(265~420年)に存在し、役所の人事担当者として活躍していました。その後、1200年頃に当時の王によって神格化され、神様として崇められるようになりました。

関帝の右隣には、文学の神様である文昌帝が祀られています。彼は、中国本土で科挙の神様として有名であり、多くの人々が祈りに訪れたとされています。文昌帝は生前は役所の人事を担当していた人物で、王に神格化された後、神様として崇められるようになりました。

文昌帝は、中国本土では、科挙の神様としてよく知られています。科挙とは、当時の国家公務員の試験のことであり、1904年まで行われていました。この試験は複数の段階に分かれておりますが、合格すれば昇進にも繋がるため、多くの人々が熱心に受験を目指しました。多くの受験生たちは、文昌帝に祈りを捧げ、合格を祈願していたとされています。

お参りに必要なもの

文武の神様へのお参りには、特に必要なものはありません。ただし、より願いを叶いやすくするために、リボンとお線香が用意されています。

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リボン

リボンは、緑色と赤色の6種類があり、それぞれ広東語で各お願い毎に沿った言葉が書いてあります。何か特別な願い事がある方は、ぜひ購入してみてください。1つのお守りは20ドルで、日本円で約280円です。

・赤色のリボン

広東語日本語の意味
生意興隆(サンイヘンロン)ビジネス
平安大吉(ペンノンダイガッ)平穏
財運亨通(チョイワンハントン)金運

・緑色のリボン

広東語日本語の意味
身体健康(サンタイギンホン)健康
歩歩高陞(ボウボウゴウセン)昇進
学業猛進(ホッイプマンジョン)学業

お線香

香港のお寺では、神様にお供えするためのお線香が販売されています。香港のお線香は、神様にできるだけ長くお届けするため、長いものが販売されています。単品やまとめ買いのバリエーションもあるので、お好みのものをお選びください。

販売や購入と表現されることが多いですが、こちらは慈善事業のためであり、支払いという概念はありません。代わりに、「善款箱(シンフンション)」と書かれた箱があり、その中に寄付金を入れていただく形式となっています。この寄付は、記載された金額より多く入れても構いません。

お参りの方法

宗教や場所によって異なる場合もありますが、お参りの方法は一般的に以下の通りです。これらの手順は、香港の寺院でも応用可能ですので、是非参考にしてみてください。お線香を立てる香炉は、文武廟の中央にあり、一目でわかります。

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線香に火をつける

お線香をあげる際には、奇数本であることが大切な条件となります。通常は1本または3本が使われます。火をつける際には、ライターなどを使用することができますが、火を消す際には、必ず手で消すか、上から下に振って消します。また、複数回振ることはできず、1回のみに留めてください。火を口で消すことは絶対に避けてください。

お祈り

お線香を両手で持ち、自分自身のフルネームと生年月日を心の中で静かに唱えます。

心の中でお願いをする

お祈りの際には、なるべく具体的にお願い事を述べるようにしましょう。例えば、商売繫盛の場合には、どのような商売であるかや、どのような商品やサービスかなど、詳細を述べることで神様が願いを叶えやすくなるとされています。同様に、学業に関する願いであれば、どの科目や試験に関する願いなのか、具体的に述べることでより効果的な祈りとなるでしょう。

祈願する神様を唱える

4体の神様が祀られている文武廟。どの神様に対するお願いごとなのか、教えてあげましょう。例えば商売繁盛を願う場合、香港では関帝を、学業に関しては文昌帝を呼び求めます。日本語でも問題ありませんので、自分が願いを込める内容に応じて、心の中で名前を唱えてください。

礼をする

お願いごとと、神様の名前を心の中で唱えたら、そのまま3回礼をします。

お線香をさす

お線香を香炉の中の灰にさす際は、必ず左手で1回でさしてください。何度も差し込むことは避け、しっかりと立てて倒れないように注意しましょう。ぶすっとという音が出るように一気に立てるとよいです。これで、お参りは終了です。

リボンを購入した場合

続いて、リボンを購入された方は、以下の順番でお参りしてみてください。

リボンに細かい願い事を書く

もともとリボンに書いてあるお願い事の裏面に、願いごとの詳細を自分で書いてください。細かく具体的に書き込むことで、願いがより叶いやすくなるとされています。

リボンを結ぶ

文武神の像の前には、願いを込めてリボンを結ぶ場所があります。おみくじの結び目を作る場所に似ています。しっかりと結んで外れないように注意しましょう。結び目の場所は上でも下でもどこでも構いません。

像を撫でる

リボンを結んだ後には、像を撫でてお参りは終了です。赤い柱の上にある像を撫でてください。この時、お願いごとをした神様の一部を撫でることがポイントです。文昌帝ならば筆、関帝ならば剣を撫るようにしましょう。

文武廟の営業時間

文武廟の営業時間は、通常は午前8時から午後6時までとなっています。ただし、毎月1日、15日、および農暦で祀っている神様の誕生日とされている一部の祝日に限り、営業時間は午前7時から午後6時までとなりますのでご注意ください。

文武廟でお参りをしよう

文武廟には、関帝や文昌帝などの神様をはじめ、文人や武人の像が祀られており、その雰囲気は独特で、訪れる人を魅了します。文武廟がある上環地区は、風水に恵まれた場所として知られており、運気を上げるためには最適の場所です。周囲にはウォールアートやPMQなどの観光名所もありますので、香港にお越しの際にはぜひ立ち寄ってみてください。

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