バンコク観光で欠かせないのは、代表的な三つの寺院、通称「三大寺院」を訪れることです。三大寺院は、ワット・プラケオ、ワット・ポー、そしてワット・アルンの3つです。この記事では、その中でも有名な金色の涅槃仏(涅槃像)があるワットポーについて紹介いたします。
ワット・ポーとは?
ワット・ポーは、1788年にラーマ1世により建てられた、バンコクで最古の寺院とされています。タイの首都バンコク・プラナコーン区に位置しており、バンコクの観光には欠かせないスポットです。
実は、「ワットプラチェートゥポンウィモンマンカラーラーム=ラーチャウォーラマハーウィハーン」が、ワット・ポーの正式名称です。名前は長ければ長いほど、ありがたみが増しご利益があると信じられています。
ワット・ポーは広大な敷地面積を誇り、約80,000平方メートルにも広がり、南北に分かれています。本堂や礼拝堂など観光の見どころは北側にあり、南側は僧侶が日々過ごすエリアとなっています。
ワット・ポーのみどころ
涅槃仏(涅槃像)
ワットポーの魅力の一つは、全長50m弱、高さ15mにも及ぶ涅槃仏(涅槃像)です。この涅槃仏(涅槃像)は、寝ている姿勢であるにもかかわらず、高さ15mもあり、その存在感は圧倒的です。実際、この高さは奈良の大仏とほぼ同じです。このため、ワット・ポーは「涅槃寺」や「涅槃仏寺」としても知られています。
4つの塔
ワット・ポーの4つの仏塔は、歴代のタイ国王たちの墓所として知られています。これらの大きな仏塔は、ラーマ1世からラーマ4世までの歴代王を象徴しており、中国から輸入された陶器の破片を使用して作られています。微妙に色分けされた塔の内部には、それぞれの王の遺骨が安置されています。
本堂
ワットポーは、涅槃仏(涅槃像)が有名ですが、本堂にも見どころが満載です。礼拝の時間帯は、多くの観光客で賑わいますが、本堂は比較的静かで、日本とは異なるタイの寺院独特の雰囲気を味わうことができます。
本堂は、「外回廊」と「内回廊」によって二重におり囲まれています。この本堂自体は、ラマ1世の時代に建てられ、ラマ3世の時代に修復されたもので、現在の形になっています。本堂内には多数の仏像があり、見応えがあります。
ワット・ポーのアクセス
バンコクの地下鉄(MRT)を使う
ワット・ポーへのアクセス方法は複数ありますが、地下鉄(MRT)を利用するのが比較的安く、手軽でおすすめです。2019年に拡張されたバンコクの地下鉄(MRT)は、ワット・ポーへのアクセスが大幅に改善され、徒歩5分のサナームチャイ駅が開設されました。なお、この駅はワット・プラケオ(王宮)の最寄り駅でもあります。 地下鉄(MRT)を利用した場合、出発地点によって異なりますが、ワットポーまでのアクセス時間は約30分程度です。交通費を抑えて手軽に行きたい方には、このアクセス方法が最適でおすすめです。
チャオプラヤー・エクスプレスを使う
ボートを利用する方法 チャオプラヤー川に面したワット・ポーは、チャオプラヤー川を船で移動することでもアクセス可能です。タクシーボートや観光用の船を利用することができます。以前は、チャオプラヤー・エクスプレスを利用してワット・ポーに行くことが一般的でした。しかし、2019年の地下鉄(MRT)の延伸により、このアクセス方法はほとんど使われなくなりました。
タクシーを使う
ワット・ポーは、バンコク市内の中心地に位置しているため、タクシーやバスを利用することもできます。出発場所によって金額は異なりますが、バンコク市内からだと約150〜300バーツ(約500〜1000円)で行くことができます。タクシーを利用すると直接目的地まで行けるので便利ですが、渋滞に巻き込まれる不安もあります。バンコク市内は渋滞が激しいため、時間に余裕を持って出かけることをおすすめします。
ワット・ポーの営業時間
ワットポーは18時30分まで営業していますが、人気のある涅槃仏(涅槃像)がある礼拝堂は16時に閉まってしまいます。このため、ワットポーを訪れる方は、注意が必要です。営業時間が18時30分までだと勘違いしていると、涅槃仏(涅槃像)を見逃してしまう可能性があります。涅槃仏(涅槃像)を見ることができるのは、16時までなので、時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。
ワットポーは、19時前後から23時までライトアップされ、美しい姿を見せてくれます。ライトアップは、19時前後から23時まで行われており、多くの観光客が昼間に訪れることが一般的ですが、夜のライトアップもおすすめです。昼間とは異なる表情を見せるライトアップされたワット・ポーは、訪れる価値があります。
ワット・ポーに行こう
いかがでしたか?ワット・ポーはタイ最古の寺院であり、美しい涅槃仏や仏塔のライトアップも魅力的です。夜間も無料で開放されるため、日中とは異なる幻想的な雰囲気を楽しめます。タイ旅行の際は、ワット・ポーをぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。