シーク教寺院の無料朝カレー:バンコクでの穴場体験と文化交流

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バンコクは外国人観光客に人気のある都市です。しかし、知られていないスポットもたくさんあります。その中でも、インド人街の隣にあるシーク教寺院は特に魅力的です。なぜなら、ここでは無料で美味しいカレーが楽しめるからです。信仰の一環として、訪問者におもてなしの食事が提供されています。子供たちも楽しめるこの寺院は、バンコクで訪れる価値があります。

目次

無料で食べれるカレー

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バンコクのインド人街に位置するシーク教寺院「グルドワーラー・シークルシンサパー」では、毎朝8時半から10時半まで無料のカレーが楽しめます。こちらの寺院は、タイにおけるシーク教の総本山であり、地域の中心的存在です。

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朝食はビュッフェスタイルで、自分でお皿に盛り付ける形式です。基本的にはベジタリアンメニューとなります。ひよこ豆や金時豆、レンズ豆などの豆カレーやほうれん草カレー、ジャガイモカレーなど、毎日メニューが変わります。スパイスの味付けも日替わりで、甘口から中辛までさまざまな味が楽しめます。ただし、辛さには注意。本場インドのスパイスを使用していますが、唐辛子を使った激辛カレーはありませんので、辛さに敏感な方も安心して楽しめます。

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また、カレーだけでなく、ライスとチャパティの2種類の主食や、チャイや水といった飲み物も用意されています。さらに、デザートとしてプリンなども提供されることもあります。

無料で食事ができるのは朝の時間帯だけなので、朝ごはんを食べに訪れるのがおすすめです。カレーの美味しさと共に、シーク教の寺院の雰囲気を味わいながら、特別な体験をしてみませんか?バンコク旅行の際は、ぜひこの寺院を訪れてみてください。

無料でカレーを食べるための寺院内のルール

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このシーク教寺院では、人種や宗教に関係なく誰でもカレーを無料で食べることができます。しかし、食事をいただく際にはいくつかのルールがあります。1階を除きすべてのフロアでは、靴を脱ぎ、髪を隠すことが必要です。露出の多い服装は避けることが望ましいです。ただし、この2つのルールを守るだけで、シーク教の礼拝に参加する必要はありません。

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1階のエントランスホールには靴の預り所があり、髪を隠すためのバンダナや女性用のきれいなスカーフも貸し出されています。また、上階への階段脇にもこれらのアイテムが用意されています。入り口には布が備えられており、寺院内ではこれを頭に被ることになります。

階段を上がると3階には食堂があり、さらに5階に上がると礼拝堂があります。シーク教徒以外の方でも礼拝に参加することができます。

無料でカレーを食べる際には気をつけよう

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シーク教の寺院では、床に直接座って食事をいただきます。ただし、足の悪い人など地べたに座ることが難しい場合は除外されます。ここでは、地位や差別を否定するため、みんなが地べたに座って一緒に食べるという姿勢が大切です。まさに「同じ釜の飯」ですね。

不思議なことに、見知らぬ人々と隣り合って食事をする間に、連帯感のようなものが生まれるように感じられます。この瞬間に、人々は一体となり、共感が生まれるのです。

また、一部の方々はインド料理で右手だけを使うと思われがちですが、シーク教徒の食事では両手を使います。スプーンを使うこともあり、時にはお皿を持って食事をすることもあります。食べ方は自由であり、多様性が尊重されています。

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ビュッフェ形式とはいえ、おかわりはあまり好ましくありません。一度に必要な分だけをよそって食べるようにしましょう。

カレーは無料で提供されていますが、食堂の出入り口付近にはお布施用の箱が設置されています。お心のお持ちであれば、お布施をすることもできます。ただし、硬貨は入れない方が賢明です。

そもそもシーク教とは?

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シーク教は、インドの北西部、パンジャーブ地方で興った宗教です。この宗教は、ヒンドゥー教とイスラム教を批判的に統合したものであり、シークとは「弟子」を意味します。開祖であり初代グルであるナーナクは、1469年から1538年にかけて活動しました。シーク教では、唯一永遠の神を強調し、偶像崇拝を排除し、カーストの差別を否定します。

インド全体の人口に占めるシーク教徒の割合は2パーセント程度と言われていますが、それでも人口の規模からすると1000万人以上にもなります。また、世界的に見ると約3,000万人のシーク教徒が存在し、世界で5番目に大きい宗教とされています。

シーク教徒の特徴として、男性がターバンを巻くことが挙げられます。これは、シーク教の教義に基づいています。シーク教徒の男性は、髭を剃らず髪を切らないという信条を持っており、長い髪をターバンでまとめています。ただし、シーク教には異なる宗派が存在し、個人の信念によって異なる考え方や外見があるため、全てのシーク教徒がターバンを巻いているわけではありません。

シーク教は、「働いて社会に貢献することで幸せになろう」という考え方を重視しており、ビジネスを奨励しています。そのため、海外で活躍するシーク教徒も少なくありません。インド国外でのイメージとしては、シーク教徒がターバンを巻いた姿と結び付けられることが多いです。

シーク教はインド国内では少数派ですが、海外での成功例が多いことから、インド人をイメージする際に「ターバン」という特徴も連想されるようになりました。シーク教の信条や文化を知ることで、より深く理解し、異文化に触れる貴重な機会となるでしょう。

場所はどこ?インド人街パフラット

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バンコクには中華街として有名なヤオワラートの隣に、インド人街として知られるエリアがあります。それがパフラットです。この地域はかつてシルクを商う商人たちが集まり、インド系の人々が暮らす場所として栄えました。現在でも多くのインド系の住民が暮らし、生地や布製品を扱うショップが立ち並んでいます。

また、パフラット地区には数多くのインド料理のレストランも存在します。手頃な価格で本格的で庶民的なインド料理を楽しむことができます。ここでの食事は、リーズナブルな値段で本格的な味わいを楽しむことができるので、多くの人々に人気です。

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無料のカレーが食べられるシーク教寺院「グルドワーラー・シークルシンサパー」もこのエリアにあります。MRTブルーラインのサームヨート駅からは徒歩6分程度です。また、シーロムからはバスの4番のバスを利用すれば寺院まで一本で行くことができます。スクンビット地区から訪れる場合には、エアコンがついている40番の黄色いバスを利用するのが便利です。

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