マカオ:ポルトガルと中国が交錯する魅惑の都市

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マカオは、かつてポルトガル領であり、中国の一部でもありました。その歴史的背景から、ポルトガル文化と中国文化が融合した独特の魅力を持つ都市です。また、カジノやグルメなどの観光資源も充実しており、アジアで最も魅力的な都市の1つとして知られています。マカオの歴史や文化、観光スポット、グルメなど、マカオの魅力に触れるてみてはいかがでしょうか。

目次

マカオの魅力

マカオは、中国南部に位置する自治特別行政区であり、ヨーロッパとアジアの文化が交錯する都市として知られています。ポルトガル領時代には、ヨーロッパの影響を強く受けた建物や文化が根付き、また中国との関係を深めたことで、中国文化との融合も進みました。現在では、その独特な文化的背景から、観光客に大変人気のある街となっています。

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ポルトガル文化と中国文化の融合

マカオは、ポルトガルと中国が交錯する場所であるため、独自の文化が花開いています。ポルトガル文化と中国文化が融合することで、ユニークな文化が生まれ、世界遺産にも登録されています。

建築物においては、ポルトガル風の建築物が多数残っており、独特の雰囲気を醸し出しています。マカオはカジノの街としても有名です。カジノリゾートが軒を連ね、観光客に楽しんでもらうことができます。さらに、グルメにもこだわりがあり、ポルトガル料理と中国料理が融合した料理の味わいは、世界中から高い評価を受けています。

宗教文化においても、キリスト教と仏教が混在している独自の文化が形成されています。マカオは、キリスト教布教の中心地の一つであり、ポルトガル人がマカオにキリスト教を伝えた影響もあり、多数のキリスト教関連の施設が存在しています。一方で、中国の仏教文化も深く根付いており、マカオには多数の仏教寺院も存在しています。

このように、ポルトガル文化と中国文化が融合したマカオ独自の文化は、多くの人々を魅了しています。

マカオの歴史

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マカオは、ポルトガルによって支配されていたアジアの中でも、独自の文化を育んできました。ポルトガル人が初めてマカオに上陸したのは、1513年のことでした。彼らは、中国や日本とは異なる貿易拠点を求めてマカオに入植し、1557年には永住権を認められました。その後、1579年にはカトリック教会の司教区が独立し、ベトナムなどのインドシナ地域への布教の拠点となりました。

17世紀の明清交代期に入ると、清朝が台湾の郑氏政権対策として貿易を禁止し、日本も鎖国政策を取ったため、マカオは一時衰退しました。清朝が鄒氏を降伏させて貿易が再開された後、1849年には英国がアヘン戦争で香港を獲得したことが契機となり、ポルトガルはマカオの行政権を中国人官吏から奪取し、完全な植民地支配を行いました。

1862年には清朝がポルトガルのマカオ支配を承認し、1887年には友好通商条約を締結して、マカオを第三国に譲渡しないことを条件に永久的な占有権を認めました。第二次世界大戦では、ポルトガルが中立を宣言したため、マカオは東南アジアにおける中立港となりましたが、中国人の難民が流入して滞留しました。戦後、いくつかのポルトガルに対する内部紛争が発生し、1986年には中華人民共和国が香港返還交渉と並行して、マカオ返還交渉が開始されました。

1999年12月20日に、マカオの行政権が中華人民共和国に返還されることが決定されました。現在、マカオは中華人民共和国の特別行政区であり、一国二制度が適用されています。この歴史的背景から、マカオの景観は、ヨーロッパの風景と漢字の看板が融合した不思議な光景を見せています。

マカオの観光スポット

聖ポール天主堂跡

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マカオの有名な歴史的建造物である大聖堂は、1852年に聖アントニオ教会に隣接する礼拝堂として、ポルトガルによって聖パウロに贈られました。その後、火災によって焼失したものの、再建されたことで現在に至ります。

旧城壁

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ポルトガル人居留区を守るために建設された要塞は、17世紀初期のものです。この要塞は、土砂、葉、そして牡蠣の貝殻を混ぜて作られた建築材料であるシュナンボーを用いて建てられました。

ナーチャ廟

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この中国寺院は、1888年に建設された歴史的建造物であり、神話に登場するナーチャという人物を祀っています。ナーチャは武道と疫病退治の神として崇められています。伝えられるところによると、当時疫病が蔓延した際には、厄除けとしてナーチャを祀ったところ、病気がおさまったという話があります。この寺院は、その功績をたたえて、多くの信仰者に愛されています。

聖ドミニコ教会

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聖ドミニコ教会は、1587年に、メキシコのアカプルコからやってきたスペイン人のドミニコ会修道士たち3人によって建設された、マカオで最も古いキリスト教会の1つです。この教会は、中国で初めてポルトガル語の新聞が発行された場所でもあります。聖ドミニコ教会は、美しい外観が特徴であり、マカオのランドマークの1つとして知られています。

仁慈堂

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仁慈堂は、1959年に初代マカオ司教によって創設されました。マカオ初の西洋式病院であり、慈善福祉施設の先駆けでもあります。新古典主義建築の特徴を備えていますが、マヌエル様式の影響も見受けられます。

セナド広場

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セナド広場は、ポルトガル統治時代の雰囲気が漂う石畳の広場で、周囲をリスボン風のパステルカラーの建築物に囲まれています。マカオの代表的な観光スポットの一つで、歴史的な建造物や文化的な雰囲気を楽しめます。

民政総署

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民政総署は、1584年にポルトガルの統治下で建設され、マカオの政治や自治に欠かせない場所として用いられてきました。現在は、マカオの自治機関として機能しており、中庭にはポルトガルの文豪ルイス・カモンエスや作家ジョアン・デ・デウスなどの石像が置かれています。

媽閣廟

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媽閣廟は、1488年に建設されたマカオ最古の中国寺 院であり、数少ない中国風建築物の一つとしてマカオの世界遺産に登録されています。阿媽(アマ)という航海の女神を祀り、中国南部、台湾、東南アジアでも広く信仰されています。

マカオタワー

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マカオタワーは、マカオを代表する高層建築物で、高さ338mに達します。展望台では、マカオの美しい景色を一望できるほか、レストラン、映画館、ショッピングモールなどの施設もあります。また、ギネスブックにも登録されたバンジージャンプが体験できることでも知られています。

マカオのグルメ

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パシュティシュ・デ・バカリャウ

マカオのグルメは、ポルトガル料理をベースにしていることが特徴的です。マカオは、かつてポルトガルの植民地であったことから、ポルトガル料理の影響を受けて発展してきました。また、中国料理との融合も進み、独自の味わいを生み出しています。

代表的なポルトガル料理としては、バカリャウ(塩漬けの鱈を使った料理)、コシード(豚肉とポテトの煮込み料理)、そしてプレーゴ(ポルトガル式の豚カツレツ)が挙げられます。これらの料理は、マカオの食堂やレストランで手軽に味わうことができます。

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また、マカオでは、エッグタルトと呼ばれる、卵と牛乳をベースにした焼き菓子が有名です。これは、ポルトガルのパステイス・デ・ナタという菓子をマカオ風にアレンジしたもので、マカオの代表的なスイーツの一つとなっています。

そのほかにも、中華料理やマカオ風の蒸し料理、海鮮料理など、多様な料理が楽しめます。マカオは、食文化が豊かな都市としても知られています。

マカオのアクセス

マカオへのアクセス方法は、空路、海路、陸路の3つがあります。

空路で行く場合

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マカオへの空路でのアクセスは、マカオ国際空港を利用するのが一般的です。マカオ国際空港は、世界中から多数の航空会社が直行便を運航しています。日本からは、成田空港や関西空港などから直行便が運航されています。マカオ国際空港は、市街地から約15km離れているため、タクシーやバス、シャトルバスなどを利用して市街地へ移動する必要があります。

海路で行く場合

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マカオへの海路でのアクセスは、香港からフェリーを利用するのが一般的です。香港の様々な場所からマカオへのフェリーが出ており、所要時間は約1時間です。また、香港国際空港からもフェリーを利用することができます。マカオへのフェリーは24時間運航しており、香港側は香港マカオフェリーターミナル、マカオ側はマカオフェリーターミナルに到着します。

陸路で行く場合

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マカオへの陸路でのアクセスは、中国本土から入国することが一般的です。広州市からの直通バスが運行されており、所要時間は約3時間です。また、深圳市からもバスが運行されています。2018年に港珠澳大橋が開通してから、香港からも陸路でマカオへアクセスすることができるようになりました。

マカオに行こう

マカオはポルトガルと中国の文化が交錯する魅力的な都市で、世界中から観光客が訪れています。豊富な歴史と文化、絶景の観光地、そしてグルメの宝庫としても知られています。ポルトガル料理やマカオ名物料理を堪能し、夜景を楽しむカジノ、またポルトガル風の建物が美しい旧市街を散策することもできます。空路、海路、陸路でのアクセスも良く、是非一度訪れてみてください。マカオの魅力に心を奪われ、忘れられない思い出を作ることでしょう。

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