ハロン湾は必見！ベトナム世界遺産の魅力と見どころ、アクセス方法をご紹介

2023年6月28日

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ハロン湾は、ベトナムを代表する観光スポットの一つであり、1994年に世界遺産に登録された美しい場所です。この湾には、3,000以上もの奇岩や島々があり、その景観は圧巻です。本記事では、ハロン湾の見どころやアクセス方法、観光の注意点などを解説します。ぜひ、ハロン湾に行く前に情報をチェックして、快適な観光旅行を楽しむための参考にしてください。

ハロン湾とは？

ハロン湾の歴史

ハロン湾には大小2,000もの奇石が点在し、美しい水墨画のような景色を生み出しています。これらの奇石は、約2億5000万年前に海底で形成されたもので、重なり合った生物の死骸が長い時間をかけて石灰岩の層を形成しました。海水や風雨による浸食作用により、何百年もの間に奇石ができあがったとされています。

また、約11〜12万年前には地盤が海底に沈み、奇石も一緒に沈んでいきましたが、沈み切らずに一部が海面上に残っており、さらに浸食を受けて現在の形になったと考えられています。

さらに、約7,000年前の石器時代には人々がこの地域に住んでおり、石器や土器、アクセサリーなどが発掘されています。この時代の遺物からは、ハロン文化と呼ばれる新石器時代後期の文化が存在していたことが分かっています。

面白いことに、数世紀前には海賊たちがハロン湾を隠れ家として利用していたとされています。ハロン湾には、長い年月をかけてできあがった自然の産物である奇石があり、多くの人々がかかわった歴史があるため、その魅力は非常に高いといえます。

龍が降り立った場所

ハロン湾には、古くから龍の伝説が残っています。その伝説によると、あるとき侵略者がベトナムに攻め込んできたとき、天から龍が現れ、侵略者を撃退したと言われています。龍は尾を振って大地を揺らし、敵を威嚇したそうです。そして、龍が宝石を吐き出し、それが海に散らばって奇岩をつくりました。その奇岩の景観は今でもベトナムを代表する絶景の一つとして観光客に愛されています。

「ハロン」とは、漢字で「下龍」と書き、龍が降り立った場所という意味が込められています。この地に龍が現れたとされる場所は、現在では「龍天寺（ロンティエン寺）」と呼ばれています。ベトナムの文化において、龍は特別な存在で、神聖視されています。そのため、ベトナムの観光地には龍をモチーフにした建物や装飾が多く見られます。

ハロン湾のみどころ

ベトナムにあるハロン湾は、海に浮かぶ約2,000の奇岩で知られ、美しい景色が人気の観光スポットです。観光地は限られているため、どのポイントを回るかを把握しておくことが重要です。

香炉岩

ハロン湾の中でも特に有名な奇石のひとつ、香炉岩は、20万ドン紙幣にも描かれています。その形状がお香を焚くための香炉に似ていることから、この名がつけられました。クルーズ船に乗る人たちの間でも非常に人気があり、必ずと言っていいほど立ち寄るスポットの一つです。20万ドン紙幣と香炉岩を見比べるのも面白いです。

闘鶏岩

ハロン湾には数多くの奇石がありますが、その中で特に有名なのが「闘鶏岩」です。2羽の鶏が闘う姿を思わせる形状から名付けられ、多くのクルーズ船が立ち寄る人気スポットとして知られています。

また、別の角度から見ると、2羽の鶏がキスをしているようにも見えるため、「夫婦岩」としても知られています。異なる角度から撮影することで、面白い写真を撮ることもできます。

ティエンクン洞窟

ハロン湾には、クルーズ船で立ち寄ることができる美しい鍾乳洞があります。その中でも、最も人気があるのがダウゴー島にあるティエンクン洞窟です。

ティエンクンという言葉はベトナム語で天宮を意味します。洞窟内に入るためには、クルーズ船から降りてから120段の階段を上ります。洞窟内に入ると、美しくライトアップされた奇石が目の前に現れます。奥に進むと、岩の隙間から太陽光が差し込む場所があり、天宮と呼ばれるだけあって、美しい景色が広がります。

ただし、中は湿度が高く暑いため、涼しい服装で行くことをおすすめします。長い年月をかけてできた歴史と、ライトアップされた幻想的な景色を楽しんでください。

スンソット洞窟

スンソット洞窟は、ハロン湾に位置する最大かつ最も美しい鍾乳洞の一つです。名前のスンソットは、驚きや感嘆を表すベトナム語の言葉です。

内部は観光客向けに整備されており、手すりがついた階段と美しいライトアップが施されています。歩きやすいため、誰でも楽しめます。途中には亀の形をした奇岩があり、頭を撫でると金運が向上すると伝えられています。お賽銭なども置かれているため、参拝してみることをお勧めします。

洞窟を出ると、素晴らしいハロン湾の景色が待ち受けています。絶景を眺めながら、スンソット洞窟が持つ驚くべき美しさに酔いしれましょう。

ハロン湾のアクセス

ハロン湾へアクセスするための拠点都市は、ハロン市にあるバイチャイ地区です。ツアーを利用してハノイから訪れる人が多いですが、個人でハロン湾に行く場合は、バスを使うことが一般的です。

ハノイからバイチャイ地区までの距離は約170キロメートルで、バスを使って移動する場合は、所要時間は約3.5〜4時間です。バスの乗り換えが複雑だったり時間がかかることがあるため、多くの人はハノイ発のツアー参加がおすすめです。ツアーに参加することで、ストレスなく移動できるだけでなく、ツアーに含まれるランチや観光スポットの入場料も支払う必要がなくなります。

ハノイ市内からバイチャイ地区

ハノイ市内からバイチャイ行きのバスは、ルオンイエン・バスターミナル（Ben Xe Luong Yen）、ザーラム・バスターミナル（Ben Xe Gia Lam）、ミーディン・バスターミナル（Ben Xe My Dinh）の3箇所から発着しています。ベトナム語でバスターミナルはベンセー（Ben Xe）と言いますので、迷ったらホテルのスタッフや現地の人に聞いてみましょう。

これらのバスターミナルからバイチャイまでの移動距離は約170キロ、所要時間は約3.5〜4時間です。バスの料金はバス会社によって異なりますが、一般的には8万ドンから12万ドン程度（約380円から570円程度）になります。

どのバスターミナルに行くべきかは、自分が滞在する場所やホテルから一番近いバスターミナルを利用するのがおすすめです。ホテルでバスの予約を手配してもらうか、タクシーを利用してバスターミナルまで行くことも可能です。バスの出発時間やバス会社の詳細については、事前に確認しておくことをおすすめします。

バイチャイ地区からトゥアンチャウ船乗り場

バイチャイ・バスターミナルからハロン湾クルーズに乗るには、まずトゥアンチャウ船乗り場に向かいます。トゥアンチャウ船乗り場へのアクセス方法は、バイチャイ・バスターミナルにいるタクシーやバイクタクシーを利用することができます。ただし、交通手段を利用する前には「トゥアンチャウ船乗り場」と伝えて値段交渉をすることが大切です。

バイクタクシーを利用する場合、目安として8万ドン以下が適正価格となります。一方、タクシーを利用する場合は10万ドン以下が目安です。提示された価格が10万ドン以上であれば、値段交渉することをおすすめします。

ハロン湾クルーズを楽しむためにも、スムーズなアクセス方法を選びましょう。

ハロン湾の観光におすすめシーズン

ハロン湾は年間を通じて熱帯モンスーン気候であり、平均湿度は80％以上と高いため、四季が明確ではありません。夏は長く暑く、冬は意外と寒いため、適切な服装と防寒対策が必要です。9月から12月は雨季で、この時期は雨の日が多くなります。

11月から3月は乾期で、比較的涼しく過ごしやすく、観光旅行にはベストシーズンです。鍾乳洞やクルーズを快適に楽しめます。日中の気温は20℃から24℃で過ごしやすいですが、夜は冷えるため、上着を用意することをおすすめします。

6月から8月は気温が30℃を超え、雨季であるため雨や台風が多いシーズンです。激しいスコールが降ることもありますが、一日中降ることはあまりありません。このシーズンは半袖にサンダルがおすすめですが、鍾乳洞に入る時はスニーカーが安全です。夜は冷えるため、薄手の上着を持参し、雨具も忘れずに準備しましょう。ビーチを楽しみたい場合は、このシーズンがおすすめです。特にピーチビーチは、潮の満ち引きで現れたり消えたりするため、幻のビーチとして知られています。海水浴やカヤックも楽しめます。