バンコクにあるエラワン廟は、タイの伝統文化と信仰が融合した神秘的なスポットです。この祠を訪れることで、健康や幸運、恋愛成就などの願いが叶うと言われています。しかし、初めての訪問では手順やマナーが分からず、不安を感じる方もいるかもしれません。そこで、本記事ではエラワン廟のお参り手順や行き方について詳しく解説します。バンコクでのパワースポット巡りに興味がある方は必見です。
エラワン廟の歴史
エラワン廟は、タイのラーマ4世によって建てられました。建造物は、象の頭を持つ神秘的な建造物として有名であり、エラワンとは、その象の頭を表す言葉です。エラワンは、仏教の宗教的なシンボルであり、象はタイの国民的な動物でもあります。エラワン廟は、ラーマ4世の命令により建てられ、タイの仏教文化において重要な役割を果たしています。
エラワン廟は、ラーマ4世によって1953年に建てられました。隣接するホテルの建設中に多数の事故が発生し、工事が進まなくなったことがきっかけでした。建設会社は占星術師に相談し、祠を建て、プラ・プロムという神様を祀るようにアドバイスを受けました。そのアドバイスに従い、祠を建設し、プラ・プロムを祀ることで、工事は順調に進み、ホテルは無事に完成しました。この出来事から、エラワン廟は願いが叶う場所として知られ、今でも多くの人々に愛されています。
エラワン廟に祀られている神様
プラ・プロムとは?
エラワン廟に祀られているのは、四面に顔を持つ神様「プラ・プロム」で、宇宙を創ったとされるヒンドゥー教の三大神の一人「ブラフマー神」に似た姿をしています。仏教が主流のタイで、ヒンドゥー教の神様が祀られている理由には、タイの文化にヒンドゥー教の影響が多く見られることが関係しています。
ブラフマー神のご利益
ブラフマー神は、ヒンドゥー教においてシヴァ神、ヴィシュヌ神と同等の地位にあります。彼はインド神話において世界と宇宙を創造した神とされています。仏教においては釈迦が悟りを開いた際、「梵天」としてその教えを広めるよう勧めた神でもあります。エラワン廟には、4つの顔と4つの腕を持つ美しい黄金のブラフマー神が祀られており、彼を信仰する多くの人々が、金運や健康運、恋愛運、家庭運、人気運、仕事運など、あらゆる開運にご利益があると信じています。
タイとヒンドゥー教の関係
タイは、古代からヒンドゥー教の影響を受けてきた国であり、現在でもその面影が残っています。現在のタイは、仏教徒が大多数を占めていますが、ヒンドゥー教の神様が祀られている廟や寺院がバンコク市内に点在しています。タイの文化や行事にも、ヒンドゥー教の要素が含まれており、その深い関係性がうかがえます。ヒンドゥー教の影響は、タイの歴史や文化に深く根付いており、今後もタイ人々の生活に影響を与え続けるでしょう。
タイの伝統行事である水掛け祭り「ソンクラーン」や、灯篭流し「ロイクラトン」も、ヒンドゥー教の行事から派生したものとされています。タイ語のルーツがサンスクリット語であることからも、タイとインドの文化交流が深く、プラ・プロムがタイで祀られるようになった経緯がうかがえます。
エラワン廟で願い事をしよう
エラワン廟を訪れた際には、まず売店でお供えセットを購入することがおすすめです。価格はセットの内容により異なりますが、マリーゴールドとジャスミンで作られたプアンマーライと呼ばれる花輪4つ、ろうそく4つ、線香12本が入ったスタンダードなものは80バーツ程度です。
参拝は、プラ・プロム像が向いている正面から順に行います。靴を脱いで、立ち膝になり、線香を持ちながら手を合わせて頭を3度下げて礼拝します。そして願い事をし、線香3本とろうそく1本を立て、花輪を献花します。4つの面で時計回りに一連の動作を行います。
お参りの手順
お願いする際には、お名前、次に年齢、生年月日、住所、そして願い事の順番で伝えます。お願いは、恋愛や仕事、健康など、願いの内容に制限はありません。ただし、願いをより具体的にすることで、叶いやすくなると言われています。例えば、「1年以内に結婚する!」、「昇進するために努力する!」、「健康的な体を手に入れる!」など、期限や目標を設定して伝えることをおすすめします。また、願い事は、「資格に合格する」「今年中に昇給する」など、明確な目標を設定しましょう。
願いが叶った後のお礼
そして、願いが叶った場合に、お礼として差し上げるものを一緒に誓うと、願いが叶う確率が高まると言われています。お礼として奉納するのものは、お花や踊りが一般的です。境内には、伝統衣装を身にまとった女性たちが踊る場所があります。その前には、手を合わせて祈る人たちの姿が見られます。ここでは、願いが叶った人たちが踊り子にお礼の踊りを奉納するためにやってきます。踊り子の人数によって料金が異なり、2人で260バーツ(約913円)から最大8人で710バーツ(約2,500円)までの範囲で設定されています。
エラワン廟は、非常に強力なパワーを持っています。願いが叶った際には、必ずお礼参りを忘れずに行いましょう。また、お礼参りを忘れると、逆に不幸が訪れると言われているので、ご注意ください。
エラワン廟のアクセス
バンコクのエラワン廟へのアクセス方法はいくつかありますが、BTSスカイトレインを利用するのが一番便利です。BTSチットロム(Chit Lom)駅からは徒歩わずか5分、BTSサイアム(Siam)駅からも徒歩約6分、BTSラチャダムリ(Ratchadamri)駅からも徒歩約6分で到着することができます。
名称 | エラワン廟(プラ・プロム) |
英語名称 | Erawan Shrine(Phra Phrom) |
参拝時間 | 08:00~22:30 |
住所 | Rachaprasong, Lumpini, Pathumwan, Bangkok 10330 |
料金 | 無料 |
アクセス | BTSチットロム駅または、BTSラチャダムリ駅下車徒歩約5分 |
エラワン廟で願いを叶えよう
エラワン廟は、バンコクで最もパワフルなパワースポットの1つとされています。願い事が叶うと評判で、毎日多くの人が訪れます。お参りの手順や行き方をしっかりと把握し、願い事を神様に託してみませんか?エラワン廟でのお参り体験は、きっと人生の良い思い出になることでしょう。